/ɪˈlaɪzə ˈsɪdmɔɚ ˈgrædʒueɪtəd frəm oʊˈbɚlɪn kɑlɪdʒ ɪn ˈoʊhaɪoʊ ɪn ðə jʊnaɪtəd ˈsteɪts ɪn eɪˈtin sevntɪ faɪv/
エラエザセ(ド)モ(ア)ガ(ラ)ジュエイレ(ド)ファ(ラ)モウバレヌカレジェンノハエオエンゼユナエレヅテエツェンネイティ匕イヌツェヴンテファエヴ
「はじめに」と「発音記号」は読んでくれたかい?まだだったら、まずは「はじめに」と「発音記号」を読んでくれたまえ。
読んでくれたなら始めよう。最初なので、単語ごとにみていくことにしよう。
Eliza
Eliza は「エラエザ」のようになる。
強く、はっきりと発音するのは /laɪ/ の部分だ。この部分は舌の先っぽを上の前歯のウラと歯茎の境目くらいに押し付けたところから「ラエ」って言ってみよう。/l/ は発音する場所で分類すると舌と「歯茎」なんだけど、日本人がこれをやろうとすると舌先が後ろにいったり、舌が反り返ったりしちゃうみたい。そうするとコモッたような音になって、これがダサい。いかにも日本人ぽいんだ。舌はわりと平らのまま、舌の先っぽを後ろから歯に当てるようにすると良い。
その前後に、弱く、短く、いい加減に「エ」と「ザ」をくっつけるんだ。最初の /ɪ/ は「エ」に近い音だ。
Scidmore
強く発音するところ (強勢のあるところ) は最初の /sɪd/ だ。
/ɪ/ は「エ」だったね。
/d/ は破裂をさせなくてもいいよ。/sɪd/ の部分は「セ」と言ったあとに舌を歯茎に付けて息の流れを止めると同時に /m/ に備えて唇は閉じて、次の /mɔɚ/ の部分、弱く「モ(ア)」を発音する。
/mɔɚ/ は強勢がないので弱く短くいい加減に「モ」で構わない。/ɚ/ も付いているんで心の中では「モア」なんだけど、「ア」は心の中でつぶやけばいい。強勢のない「いい加減」というのはそんな感じのことだ。
続けると「セ(ド)モ(ア)」のようになる。
graduated
強勢は /græ/ の部分にある。
/g/ と /r/ を続けて発音するばあい、/g/ を発音するために口の奥で空気の通り道を塞いだときに舌は /r/ の位置にもってきてしまうんだ。
/r/ は「チャ チュ チョ」よりも後ろ、ギリギリで「チャ チュ チョ」に聞こえる場所で「チャ チュ チョ」と言って舌先が上顎から離れたところだったね。その状態で「ガ」って言うんだ。この「ガ」が /græ/ だ。母音の /æ/ は「エ」から口を開いて舌の位置を下げた音、「エ」の口の形で「ア」と言う音だよ。
微妙に /r/ の音が聞こえないかい。それでいいんだ。「グラ」とは言わない。ダサいよ。
残りは強勢が無いからいい加減に
残りの「ジュエイレ(ド)」は強勢が無いから弱く短く早口にくっつければいい。「ガ(ラ)ジュエイレ(ド)」だよ。
ここでカッコ付きで (ラ) と書いたのは舌を /r/ の位置に置くのを忘れないでほしいという注意のため。舌を /r/ の位置に置いて「ガ」と言って。
/dʒ/ は「ジュ」だけれども舌が上顎にくっつく破擦音だ。摩擦音の /ʒ/ ではない。
/t/ は母音に挟まれているので「ラレロ」のような音になる。舌先で歯茎を後方上から前方下方向に叩くようにするんだ。
最後の /d/ は破裂させなくていいよ。
from
“from” は前置詞だ。意味的に重要な情報のない機能語なので強勢は置かない。弱く短くいい加減に発音をする。
/f/ は上の前歯と下の唇に押し付けるようにして出す音だ。次の /r/ は /gr/ の連続と同じ要領で、/f/ のために上の前歯と下の唇を付けたときに舌は /r/ の位置にもってきて、弱く短くいい加減に「ファム」と言うんだ。微妙に /r/ の音が聞こえるはずで、それでいい。「フラム」なんて言わないよ。
/frə/ も舌を /r/ の位置に置くのを忘れないでほしいという意味で、カッコ付きの (ラ) を付けて「ファ(ラ)」のように書くようにするよ。舌を /r/ の位置に置いて「ファ」と言って。
Oberlin College
Oberlin は地名だ。Oberlin にある college で「オバリン大学」。名詞が2つ続いて1つの名詞になる複合名詞だ。
2つの名詞が続いて1つの複合名詞になるとき、強勢は前の名詞の強勢を置く場所になる。後ろのほうの名詞からは強勢が無くなってしまうんだ。”Oberlin College” では強勢があるのは “Oberlin” (/ˈoʊbɚlɪn/) の /oʊ/ のところで、他は強勢は無いので弱く短くいい加減に発音しなければならない。
最初の /oʊ/ は二重母音なので「オウ」と発音する。気持ち的には「オオ」と言う感じなのだけど、最初の「オ」から唇を丸めるようにして「ウ」のように聞こえるように発音するんだ。「バ」を弱く発音したら、/l/ のために舌先を歯茎に付けて「レヌ」と弱く短く付け加える。最後は /n/ なので舌は歯茎について終わるんだ。
“College” (/kɑlɪdʒ/) の /ɑ/ も /ɪ/ も強勢は無いのではっきりときれいに発音する必要はない。というか、はっきりと発音してはだめなんだ。/ɑ/ っぽい /ə/、/ɪ/ っぽい /ə/ でいい。要するに「カレジ」と弱く短くいい加減に付け加えればいい。強勢は無いし、”Oberlin College” で一つの単語だから /k/ は先頭でもない。 /k/ は無理に気音を出さなくていいよ。
「オウバレヌカレジ」だ。
in
”in” も前置詞、機能語なので強勢は置かない。弱く短くいい加減に「エヌ」だ。最後の /n/ は舌を歯茎に付けるよ。
Ohio
強勢があるのは /haɪ/ の部分だ。最初の /oʊ/ も最後の /oʊ/ も二重母音だけれど、強勢が無いので弱く短くいい加減になる。「オ」で構わない。「オハエオ」でいいよ。
the US
「アメリカ合衆国」だ。必ず定冠詞の “the” が付く。50州が連合しているので “states” は複数形の s が語尾に付いているけれど、”the United States” が一つの複合名詞で単数形で扱うよ。
形容詞が前から後ろの名詞を形容するときは、普通は、後ろの名詞に強勢を置いて前の形容詞は強勢は置かないんだ。どういうことかと言うと、例えば “a red pen” (赤ペン) は「アレ(ド)ペヌ」のように “pen” を強くはっきりと発音するというとだ。「黒じゃなくて赤。」と「赤」を強調するときは “red” に強勢を置くけれど、そうではない普通の場合には名詞に強勢を置く。前の形容詞は強勢は置かない。
“Oberlin College” は「名詞+名詞」だったけれども、”the United States” の成り立ちは「形容詞 (“united”)+名詞 (”states”)」だ。だから “states” を強くはっきりと発音するんだ。
/steɪts/ の最初の /s/ の次の /t/ は強勢のある音節の中にあるけれど、ここでも気音は出さなくていい。/s/ の後ろでは /t/ だけでなくて /p/ も /k/ も 気音は出てこなくなる。/s/ はエネルギーのたくさん要る音なので吸い取られちゃうんだ。
まだちんぷんかんぷんかもしれないが、気音はこのあとで説明をするよ。
"Tait" は「テヘエイ(ト)」だけれど、”state" は「ステイ(ト)」のようになる。"pin" は「ペヘエヌ」だけど "spin" は「スペヌ」、"key" は「ケヘエ」だけれど "ski" は「スケ」 のようになるということだ。
“the” の /ð/ は /z/ にならないように、最初のうちは舌先を上下の歯の間から外に出すように練習しよう。
“united” の /t/ は「ラレロ」のような音になるよ。「ユナエレ(ド)」のような感じだ。
“the United States” を続けて言うと、最初の “the” は後ろの “United” につられるように「ザ」よりも「ゼ」に近いほうが楽で、「ゼユナエレツテエツ」のような感じになる。
1875
“eighteen” と “seventy” と “five” の3つの名詞がつながって一つの名詞になったもので、最初の “eighteen” の強勢の部分 “teen” を強くはっきりと発音するようにしよう。まあ、数字なのでどこを強調したいかで強く発音する場所を変えてもいいんだけど、名詞がつながった複合名詞は基本は最初を強く発音する。
“teen” の部分はここでは3つのことに気をつけよう。
まず、母音の /i/ だ。これは「イ」なんだけれど、/ɪ/ と区別をはっきりさせるために「イ」よりも舌の位置は高く、唇は横に広げるようにしよう。
次は /t/ の気音だ。これが日本人にとっては結構の難関。無声音の破裂音、つまり /p/ と /t/ と /k/ では、ふさいだ空気の通り道を放して破裂をさせてから次の母音を発音するのにの声帯を震わせるのを少しだけ遅らせるんだ。この間、声帯は震えないで息が口から外へ流れ出る音だけが聞こえるようになる。”teen” だと「ティ」とささやくように /t/ の音を破裂させたあと、これもささやくように少しの時間「ヒー」と息を吐いたあとに「イヌ」という感じだ。
最後は /n/。しつこいが、/n/ は舌を歯茎に付けるよ。そうするとどうなるか。”seven” を発音するときに舌が歯茎から離れて微妙に破裂する音が加わってくるんだ。つまり「セヴン」ではなくて「ツェヴン」のようになる。
続けて発音すると「エイティ匕イヌツェヴンテファエヴ」のようになる。