Return to EEC1 Lesson 1 Scene 1

Eliza Scidmore graduated from Oberlin College in Ohio in the US in 1875. (その2)

/ɪˈlaɪzə ˈsɪdmɔɚ ˈgrædʒueɪtəd frəm ˈoʊbɚlɪn kɑlɪdʒ ɪn oʊˈhaɪoʊ ɪn ðə jʊnaɪtəd ˈsteɪts ɪn eɪˈtin sevntɪ faɪv/

エザ(ド)モ(ア)(ラ)ジュエイレ(ド)ファ(ラ)モウバレヌカレジェンノエオエンゼユナエレヅエツェンネイティヌツェヴンテファエヴ

文自体は難しいものじゃない。「エライザ セドモ は卒業した。」という単純な過去形の文に「アメリカのオハイオ州のオバリン大学を」と「1875年に」を付け加えただけだ。

ここで、もう一度、「いつも気をつけてほしいこと」に目を通して思い出してくれるかい?

思い出してくれたかい?それじゃあ、文を続けて読む練習をしてみようか。

息の流れを止めない

息の流れを止めないとどうなるか?

単語の最後の音と次の単語の最初の音がつながるよ。これができると速く話すことができるようになる。逆に、これに慣れていないと英語の2つの音が日本語の脳ミソには1つの音に聞こえてしまう。英語が速く感じてついていけなくなるんだ。

それと、雑音も混ざる。これを正しく入れられるようになると、より英語っぽく聞こえるようになる。

この文のなかの音のつながるポイントを説明しよう。

from Oberlin

from の最後の /m/ と Oberlin の先頭の /oʊ/ がつながって「モウ」になる。from Oberlin は「ファ(ラ)モウバレヌ」になる。

College in Ohio

College の最後の /dʒ/ と次の in の先頭の /ɪ/、さらに in の /n/ が次の Ohio の /oʊ/ とつながって「カレジェンノエオ」になる。

in the

/n/ は舌を歯茎に付ける音なのだけれど、ここでは次の /ð/ の準備のために舌を上下の歯で噛んだところで「ン」と言うんだ。舌と歯茎で /n/ を発音してから舌を移動させて /ð/ を発音するわけじゃないよ。

同化

ある音が前後の音につられてその音の性質に近くなることを「同化」って言う。in the の /n/ は発音する場所が後ろの /ð/ に近づいている例だ。

きっと、いくつかはみんなも知っていると思う。I miss you. (さみしいわ。) の miss の最後の /s/ は次の you の /j/ につられて舌が後ろに動いて、「シュ」のように [ʃ] に近い音になってしまう。

発音する場所だけでなくて発音の方法が変わることもある。twenty の2つ目の /t/ は前の /n/ につられて鼻音化して /n/ と一体になってしまうことがある。「トゥェネ」って聞いたり、自分でも言ったりすることあるだろう。

United States

United の /d/ は歯茎と舌で空気の流れを止めて、これを離したときにそのまま /s/ を発音してしまう。だから、「ユナエレドスエツ」ではなくて「ユナエレエツ」のようになる。

States in eighteen

まず、States の最後の /s/ と in の /ɪ/ がつながる。そして、in の /n/ は舌を歯茎に付けて次の eighteen の先頭の /e/ とつながる。すると、「ツェイティ」のようになるんだ。

eighteen seventy

eighteen の最後の /n/ は舌を歯茎に付ける音だ。それで次の /s/ を発音するために舌を歯茎から話すと小さな破裂が起きちゃうんだ。つまり、小さな [t] のような音が出てしまって「エイティツェヴンテ」みたいになっちゃうんだ。

強く発音する音を長くはっきりと、同じ間隔で現れるようなリズムで

どういうこと?

この文章で強く発音する場所は Eˈliza、ˈScidmore、ˈgraduated、ˈOberlin、Oˈhio、ˈStates、eighˈteen の7つだ。これらは何かと言うと「内容語」、つまり意味のある単語の強勢のある場所だ。これを中心にして文章を意味のあるかたまりのパーツに分けるんだ。こんなかんじになるよ。

Eliza Scidmore graduatedfrom Oberlin Collegein Ohioin the United Statesin eighteen-seventy-five
エザ(ド)モ(ア)(ラ)ジュエイレ(ド)ファ(ラ)モウバレヌカレジェンノエオエンゼユナエレヅテエツェンネイティヌツェヴンテファエヴ
エライザセドモ卒業したオバリン大学をオハイオ州のアメリカの1875年に

それで、一つ一つのパーツを同じ長さで読むようにするんだ。「ラップ (Rap)」ってあるだろ。あれって、音楽のビートのあわせるように強勢を発音しているんだ。英語はそもそもがラップなんだ。

4つ目の from Oberlin Collage と6つ目の in the United States と最後の in eighteen-seventy-five は他の4つと比べて明らかに長い。けれども、全部、最初の Eliza と同じ長さで読むんだ。そうすると、長いパーツはどうしてでも早口で発音しなければならない。特に強勢のない部分をいい加減にしてサボるんだ。

たぶん、最初は1つのパーツを1秒くらいの長さで練習するといいだろう。Eliza Scidmore graduated までで 3 秒はかなり遅いし余裕だと感じると思う。この次から気合を入れよう。

from Oberlin College の from はかなり短く読まないとリズムに合わなくなるだろ?「ファ(ラ)ム」になっちゃうんだ。

in Ohio は先頭に in と Ohio の /oʊ/ があるけれど、これを「エンノ」と軽くやり過ごすことができたら、短いパーツだし一息つくことができるだろう。

つぎの in the United States はちょっとリズムを取るのがむずかしいかも。これまではパーツの比較的前のほうに強勢があった。ここは States、パーツの後ろの方に強勢がある。だから、ここだけはオフビートというか、裏拍子を取るようになる。

ここまでを6秒で読めるようになれば大丈夫だ (もちろん、Eliza Scidmore graduated までたっぷりと3秒使ってだよ)。最後のパーツはとりあえず eighˈteen だけに強勢を置いたけれど、five にも強勢を置いて2拍にしても、さらに seventy にも強勢を追加して3拍にしてもかまわない。

さて、ここでもう一度、最初の注意事項「息の流れを止めない」だ。Eliza を読むのに1秒をかけるのはかなり長いはずだ。だけど、ここで息はとめないよ。最初から最後まで、ずーと息を吐き続けながら各パーツを1秒で読むんだ。

注意事項、あと2つ

注意事項はあと2つあったね。

音の高さは一定に保つんだ。最後の five だけは少し低音にするかもしれない。「文の終わりだよ」という印だ。だけど、それ以外は一定の音程を保つようにしよう。

そして、何よりも英語っぽくモノマネをしよう。


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