/æftə ʃɪ ˈgrædʒueɪtəd ʃɪ bɪˈgæn (h)ə kəˈrɪə əz ə ˈdʒɚnələst ən(d) ˈroʊt fə verɪəs ˈnuzpeɪpəz/
アフタシェガ(ラ)ジュエイレ(ド)チェべゲアナコレアザジャナレスタンロウトファヴェレアスヌズペイパズ
単語の発音
まず、単語の発音を説明しよう。
after
after の発音を辞書で調べると /æftə/ になっていると思うけど、前置詞で機能語だから強勢は無い。[əftə] つまり「アフタ」で構わない。
her
/h/ の音って実はものすごいエネルギーが必要な音で、特に文中の強勢のないところではサボって省略されてしまうことが多いんだ。辞書で調べてもらうと /ə/ とか /ɚ/ とかの発音記号も載っているはずだ。学校では her は「ハア」とか更に巻舌にしたヘンテコな発音を教えてもらうかもしれないけど、機能語なので強勢を置くことはあまりないし、文中では特に「ア」になってしまうことが多い。同じように him は 「エム」、his は「エズ」になることがよくある。
ここでは her の前は begin なんだけど、この最後の /n/ に /h/ の音を外してつなげると begin her は「べゲアナ」のようになる。最後の小さな「ナ」が her だ。
career
日本語だと「キャリア」だけど、ネイティブの前でこう言うと、まあ確実に carrier だと思われることだろう。carrier は carry (運ぶ) に er を付けたもので、運送屋さんとか航空会社とか、最近だと携帯電話会社のことだ。
caˈreer の強勢は後ろの音節にある。「コレア」とか「クレア」とかいうのが近いだろう。
as
as は「ジャーナリストとして」の前置詞で機能語なので強勢はない。as (/əz/) の最初の /ə/ は career (/kəˈrɪə/) の最後の /ə/ と繋がるし、/z/ も次の a (/ə/) と繋がる。なので career as a は「コレアザ」のようになる。「コレアアズア」のように「アズ」を読むのは気持ちの中だけで、口から出てくる音は「コレアザ」だ。
journalist (/ˈdʒɚnələst/)
/ɚ/ は日本語にはない音なので練習をしよう。/ə/ よりも舌の後ろの方を少し上に持ち上げるか、舌は /r/ の位置で「アー」とか「ウー」とか声を出したときの音だ。少しだけこもった感じの音が出ればいい。あまり極端な巻舌の音を出すと、かえってダサくなるから注意をしよう。
強勢は最初の /dʒɚ/ にあるので「ジャナレス(ト)」のようになる。「レス」の部分は /l/ があるのでチョコットだけ舌先で歯茎を触るようにしよう。強勢のないところなのでほんの少し触れるだけでよい。
単語の journalist を発音するときは最後の /t/ は舌を歯茎に付けて空気を止めるとこまで、破裂はさせなくていい。
and
and は接続詞で機能語なので普通は強く発音することはない。辞書を見てもらうと、弱い発音は /ənd/、/ən/、/n/ の3つ載っているんじゃないかな?and を一番雑に発音しようとすると舌を歯茎につけて「ン」と言うだけのこともあるんだ。どれで発音してもいいんだけど、ここでは /ən/ で発音してみよう。/n/ は舌を歯茎に付けるのを忘れないで。それだけ気をつけて、いい加減に「アン」といえばよい。
wrote (/ˈroʊt/)
/r/ はここでは「移行音」であることに注意をして練習をしてみよう。
移行音の代表は /j/、「ヤユヨ」の音だ。「ジェジェジェ」じゃないよ。/j/ は舌と上顎で空気の通り道をいったんは細くして、それを広げながら出す音だ。「ヤユヨ」と言って試してみよう。わかるかな?
/r/ も発音の方法は /j/ と同じ仲間だ。/j/ と違うのは発音をする場所だ。「チャチュチョ」より少し後ろ、ぎりぎりで「チャチュチョ」に聞こえるところで「チャチュチョ」と言って、舌が上顎から離れたところで舌を止めてみよう。舌はその場所で空気の通り道が細くなる場所を作って、「ウォ」と言うようにその通り道を広げるときに出てくる音が /r/ だ。
その後ろに「オウ(ト)」をつなげると wrote (「ロウト」) になる。/oʊ/ は「オ」から「ウ」に向かうときに唇を突き出すようにしよう。日本語の「ウ」を使ってしまうと、やはり、日本語訛りが目立ってしまう。/ʊ/ を発音するときは唇を突き出すのが外人っぽく聞こえるようにするコツの一つだ。
for
「いろんな新聞社にたいして」という前置詞なので強くは読まない。軽く「ファ」という音を出すだけでいいよ。
various
「いろんな」という形容詞だ。形容詞は内容語なのだけど、前の方からあとに続く名詞 (この場合は newspapers) を修飾するときは普通は弱く読む。弱くいい加減に「ヴェレアス」と発音するのが正しい。あとは最初の /v/ は上の歯と下唇で「ヴ」という音を出すことに注意すれば良いんじゃないかな。
newspapers
/ˈnuzpeɪpəz/ の /u/ はこれも唇を突き出すようにすることを忘れないように使用。
続けて読んでみよう
さあ、またここで、「いつも気をつけてほしいこと」をもう一度思い出して。
いいかい?それでは文にして読んでみるよ。
強勢があるのは ˈgraduated、beˈgan、caˈreer、ˈjournalist、ˈwrote、ˈnewspapers の 6 箇所で、これを中心に意味のある塊に分けるとこんな感じになる。
After she graduated, | she began | her career | as a journalist | and wrote | for various newspapers. |
アフタシェガ(ラ)ジュエイレ(ド) | チェべゲア | ナコレア | アザジャナレス | タンロウト/sub> | ファヴェレアスヌズペイパズ |
卒業したあと、 | 始めた | 仕事を | ジャーナリストとし | そして記事を書いた | いろいろな新聞に |
それぞれの塊を同じ長さで読むようにしなければならない。最初の After she graduated と 最後の for various newspapers の2つの塊が長いので、これらを速く読むことができるとうまくリズムを取ることができるようになるだろう。
After she graduated は After she の部分をいい加減に発音することが大切だ。「アフター シー」じゃないよ。「アフタシェ」が正しい発音なんだ。
for various newspapers も for various を短く発音しなければならない。「フォア ヴェアリアス」なんて読んでいたらリズムに乗れないよ。「ファヴェレアス」が正しいんだ。
あと、注意するところは、
- graduated は最初にやったね。忘れてしまっていたら復習して。「グラジュエイテッド」じゃないよ。/g/ を発音するために口の奥で空気の流れを止めときに舌は /r/ の位置に持ってきてしまう。そして「ガ」と言うと /r/ の音が聞こえるんだ。
- graduated の後ろはカンマが入っているくらいだから、ここでは息は止めても良い。でも、graduated の最後の /d/ は舌を歯茎に付けたところで破裂をさせないで終わってしまっている。早口で読むと she を発音するのに舌が歯茎から離れたときに小さな破裂が入ってしまって [tʃɪ] のように聞こえることがある。
まあ、そんたところかな。