なんで外人っぽく読む?
理由は2つ。
1つ目は簡単。「そのほうが良くない?」
だって、いかにもカタカナ英語でタドタドと読むのと、ネイティブのようにペラペラと読むのと、両方できるとしたらどっちを選ぶ?
「あたし、カタカナ英語で全然構わないし、なんなら英語なんて喋れなくてもいいもん。」という人は、それはそれでいいと思うよ。そのとおりだもん。ほとんどの人は英語なんて喋れなくたって生きていくのにぜんぜん困らないよ。
でも、もしもネイティブっぽく英語を話してみたいという人がいたならば、そのコツとヒントをここでは紹介するよ。
理由の2つ目は、「外人っぽく英語を喋れるようになると、たぶん、外人の喋る英語を聞き取ることができるようになるから。」
なんで外人がしゃべる英語は聞き取ることができない?
“She was 19 years old then.”
みんなは、これ、どういうふうに読む?「シー ワズ ナインティーン イヤーズ オウルド ゼン」?
外人がこれを話すと聞き取ることができなくなってしまうのはどうして?答えは簡単。「シー ワズ ナインティーン イヤーズ オウルド ゼン」なんて発音していないから。
あえてカタカナで表すとだけど、「シワズナインティーネヤゾウルデヌ」のように発音しているんだ。「シワズナインティーネヤゾウルデヌ」と言う音が耳に入ってきたときに、これが “She was 19 years old then.” のことだってわかると思うかい?
どうすれば英語を聞き取れるようになるの?
アメリカ人の子供は5歳にもなれば立派に英語でおしゃべりができるようになる。じゃあ、わたしたちも5年後には英語でおしゃべりができるようになる?
きっと、人それぞれ。できるようになる人もいるけれども、そうでない人も。でも、多分、ほとんどの人はそうはならない。中学校で3年間、高校で3年間、最近では小学校でも英語を勉強するようになるけれど、「オレ、英語しゃべれるぜ。」なんて大人はほとんどいないんだ。一流大学を出て一流企業に就職する人も英語ができるなわけじゃなくて、逆に「TOEICで何点以上とれ。」なんて会社で言われてヒーヒーいっている。みんなも安心して。
生まれたの赤ちゃんって、きっと、言葉を覚える能力はすごいんだ。ヤツら座布団の上に置かれたら誰かが抱き上げてくれるまでズーッとそこに転がっているんだ。なんにもできない。でも、そこから立ち上がるようになって、体も10倍以上も大きくなるんだもん。脳ミソだって成長する能力はものすごいんだ。きっと。
わたしたち、これから体だって倍になるわけじゃない。言葉をおぼえるチカラも、きっと、赤ちゃんのときに持っていたスッゲー能力は過去の栄光。残念だけど、これからじゃヤツらにはかなわない。じゃあ、どうする?
ヤツらにはない別の能力を使おうよ。いま、これを読んでいるみんなは日本語がわかる。ここに書いてあることを読んで、理解することができる。これって、ヤツらにはできないことなんだ。理屈を教えるから、それを読んで、理解して、練習してみようよ。
それで本当に外人みたいに英語をしゃべれるようになる?外人のしゃべる英語がわかるようになる?
保証はしない。でも、何も知らずにやみくもにやってるよりも、きっと近道だと思うよ。